2019年8月9日金曜日

銭塘潮7



もちろん、行き当たりバッタリですから、銭塘江は波一つ立てず、ただ静かにゆうゆうと流れているだけでした。しかも、鄧小平による開放経済が始まって20年が経ち、沿岸の一部が工場地帯になっていました。天上の大雅には、ちょっと見せたくないなぁと思ったものでした。

今このときの旅日記を引っ張り出してきて、「饒舌館長」を書いているのですが、「銭塘大橋へ向う途中で、パン、白葡萄酒、石鹸、パンツを買う」などと書いてあります。銭塘江をながめながらの豪華なランチには、ちゃんと白葡萄酒を食前食後にやっているのですが、それが「ダイナスティー」だったか、「グレートウォール」だったか、はたまた煙台の安物だったか、まったく思い出せません。

何といっても30年前のことであり、今や僕も後期高齢者になっちゃっているからです。しかし、やっぱり煙台の安物だったような気がします(笑) 

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