2019年8月11日日曜日

丁宗鐵・南伸坊『丁先生、漢方って、おもしろいです。』2



この『丁先生、漢方って、おもしろいです。』(朝日新聞出版 2014年)は、文字通りおもしろい本です。もちろん漢方なる医療がとてもおもしろいことはよく分かりましたが、この本自体がおもしろいんです。

丁さんの博覧強記はあっちに行きこっちに行き、読んでいてなるほど!! ホンマかいな? クスクスニヤニヤ♡♡、あまりのおもしろさに一気に読み終えたことでした。絶妙なる聞き出し役である南さんに、丁さんがうまく乗せられたといった感もありますが、「丁先生の雑談力」という一章があるように、丁さんは座談の名手なのでしょう。拝読して、とくに興味深かったのは……。

0 件のコメント:

コメントを投稿

すみだ北斎美術館「北斎をめぐる美人画の系譜」7

   狂歌絵本『花の兄』に描かれる美人は、先に述べた宗理型と呼ばれるスラリとした美人のスタイルです。この北斎宗理型美人は、当時すごい人気を集めていたのです。それを証明するのが、「ごあいさつ」にも取り上げられていた洒落本『大通契語<だいとうけいご>』です。カタログでは、『花の兄』の...