2019年6月2日日曜日

千墨会・墨の祭典1


神奈川県民ホールギャラリー「25周年記念 千墨会 墨の祭典」(5月25日)


 千墨会は、水墨画家の藤﨑千雲さんが主宰する水墨画のグループ教室です。千雲さんは台湾で黄君璧老師に画技を学び、多くの受賞を重ねたあと、この千墨会を立ち上げました。『趣味の水墨画』などでお名前と作品は存じ上げていましたが、初めてお会いしたのは、総合水墨画展の審査会でした。それ以来、お人柄にも惹かれて親しくさせてもらってきましたが、今年は千墨会25周年の節目とのこと、その記念展に招かれたのです。

会場は神奈川県民ホールギャラリー、まずは千雲さんの個展を堪能しました。立派な記念カタログの表紙を飾る大作「峻嶺清気」が、圧倒的迫力をもって迫ってきます。足利フラワーパークへお弟子さんたちとスケッチ旅行に出かけたときの成果である「薫風」は、風に揺れる花房と力強い樹幹のコントラストがじつに印象的です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』8

  渡辺浩さんの『日本思想史と現在』というタイトルはチョッと取つきにくいかもしれませんが、読み始めればそんなことはありません。先にあげた「国号考」の目から鱗、「 John Mountpaddy 先生はどこに」のユーモア、丸山真男先生のギョッとするような言葉「学問は野暮なものです」...