2019年5月5日日曜日

メトロポリタン美術館「源氏絵展」13




午前中の調査が終ると、ウェン・フォン先生が僕らをランチに招待してくださいましたが、お昼からシェリー酒が出てきたので、やはりアメリカは違うなぁと驚きました。ランチのあと調査を再開しましたが、早々に切り上げてメアリー・バークさんをお訪ねしました。ここでも一番心に残ったのは其一で、その傑作「菖蒲に蛾」でした。

その日のディナーは、村瀬実恵子さんのご招待で、ウエストサイドの「天龍」で美味しい日本料理に舌鼓を打ちましたが、とくにしばらくぶりの「麒麟」が胃の腑にしみました。

どこを訪ねても、すでにアメリカ経験のある辻惟雄さんがリード役をつとめてくれたので、挨拶も会話もスムーズに、そして和やかに進みました。もっとも、そのころ僕は「寡黙な青年」だったので、もっぱら聞き役に回ったのでした。「饒舌館長」からは信じてもらえないかもしれませんが、決してフェイクじゃーありません!!



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