ロサンジェルス経由で夜の9時にボストン空港に着くと、ローゼンフィールド先生がみずからクルマで迎えに来てくださっていました。恐縮の至りとは、こういうことを言うのでしょう。
指定された宿舎は、ハーバード大学卒業生会館とでもいったらよいのでしょうか、格式を誇るハーバード・クラブでした。その建物は1913年に建てられたそうで、その重厚な感じは、一般的なアメリカのホテルには求めることができないものです。
その朝、食堂に下りていくと、キーン先生はすでに席につかれていらっしゃいました。もちろんすぐに分かりましたし、キーン先生も発表されることを知っていましたので、「おはようございます。失礼ですが、今回先生と一緒に発表させていただく河野元昭と申します。よろしくお願いいたします」と、自己紹介をさせてもらいました。もちろん日本語で(⁉)
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