2019年2月8日金曜日

静嘉堂文庫美術館「お雛さま展」9


 藤田東湖はこれを知っていたにちがいなく、灘の銘酒「剣菱」から、中国は唐の銘酒「剣南之暁春」を思い出し、「剣菱春」としたのではないでしょうか。現在、中国十大銘酒の一つに「剣南春」がありますが、これも「剣南之暁春」からつけられた酒名なのでしょう。

僕は中国十大銘酒を暗記しているので、よくこれもおしゃべりトークで笑いネタに使います。「茅台酒 汾酒 董酒 五糧液 瀘州老窖 西鳳酒 古井貢酒 剣南春 洋河大曲 水井坊」と御経のように唱えると、みんなポカンとしています。そこで「たいていここで拍手が起こるもんなんですけどねー」というと、笑いと拍手がいっせいに起こるんです(!?)

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』3

  前回、東京国立博物館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を紹介しましたが、実をいうと後期高齢者の僕には「コンテンツ」の意味がよく飲み込めませんでした。しかしこの辞典にはチャンと「コンテンツ」という項目があって、簡にして要を得た説明がなされています。しかも「マーシ...