2019年1月24日木曜日

不倫文化論2


『広辞苑』に「文化」を求めてみると、第一義は「文徳で民を教化すること」とあります。これじゃ不倫とまったく反対です。第二義は、「世の中が開けて生活が便利になること」とありますが、不倫によって生活が便利になるとは思えません。むしろ、不便になるんじゃーないでしょうか?

石田純一がいう「文化」とは、残る第三義の「(culture) 人間が自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果。衣食住をはじめ技術・学問・芸術・道徳・宗教・政治など生活形成の様式と内容とを含む。西洋では人間の精神的生活にかかわるものを文化と呼び、文明と区別する」にちがいありません。

もっとも『日本国語大辞典』には、「自然に対して、学問・芸術・道徳・宗教など、人間の精神の働きによってつくり出され、人間生活を高めていく上の新しい価値を生み出してゆくもの」とあります。しかし僕は、人間生活を高めるどころか、低めていく文化も存在すると考えるので、これは採用しません。やはり新村出先生の方が正しいと思います(!?)

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