また、こんな話もある。蘇州で知事をしていた友人の劉攽[りゅうはん]に招待され、州の役所に出かけたときのことである。庭にずらりと居並ぶきれいどころを見た安石は顔色を変え、席に着こうとしない。あわてた劉攽が妓女たちを引き取らせ、「車と舟は焼きました」と言ったので、やっと安石は機嫌を直したというのである。友人の心尽くしも安石には通じなかったわけである。
なお、この劉攽は長安の妓女と浮き名を流したこともあった。当時の士大夫としては、むしろそのほうが普通なのだった。
たとえ僕の印象が間違っているとしても、ヒナゲシや芥子が中国的なイメージを有する草花であること だけ は証明されたように思います。すると出光美術館が所蔵する狩野重信の 「麦・芥子図屏風」は、和漢のイメージを組み合わせた一双屏風ということに なる のではないでしょうか 。 麦...
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