また、こんな話もある。蘇州で知事をしていた友人の劉攽[りゅうはん]に招待され、州の役所に出かけたときのことである。庭にずらりと居並ぶきれいどころを見た安石は顔色を変え、席に着こうとしない。あわてた劉攽が妓女たちを引き取らせ、「車と舟は焼きました」と言ったので、やっと安石は機嫌を直したというのである。友人の心尽くしも安石には通じなかったわけである。
なお、この劉攽は長安の妓女と浮き名を流したこともあった。当時の士大夫としては、むしろそのほうが普通なのだった。
金子さんが編集したカタログブック『長沢蘆雪』(東京美術)のコシマキには、「かわいい、だけでいい。」とありま す 。これ が 本展のキーワードですが、 その「まえがき」は以下のようにきわめてアカデミックです。 長沢蘆雪(一七五四 ~ 九九)は、江戸時代中期の京の画家です...
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