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2019年1月10日木曜日

謹賀新年10


   「おまえはいったいだれかね」

   「奥様からだんな様のお世話をするようにとおおせつかりました」

   「夫はどうしたの」

「私の夫は軍の責任者としてお上のお米を輸送しておりましたが、船が沈みまして、家の財産を全部投げ売って償いましたがまだ足りず、私を売ったお金で弁償した次第でございます」

  安石は顔を曇らせて訊いた。

   「奥様はおまえを手に入れるためにいくら払ったのか」

   「九十万銭でございます」

安石はその夫を呼んでもとのように夫婦にならせ、支払ったお金はそのまま取らせてやったという。

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