2018年10月9日火曜日

出光美術館「仙厓礼讃」2


毎年のように行なわれた名所旧跡・寺社仏閣への旅行や参詣、地元博多の祭りや催し物見物。あるいは珍奇石や古器物の蒐集、さらには茶をたしなみ、書画や作詩・詠歌・句作などにいそしむ毎日を送りました。特に、友人・知人や地元の人々との心温まる交流を大事にしたようです。数えの八十八歳、隠棲後二十五年の長きにわたって仙厓の人生を振り返ると、“老後の達人”ともいうべき姿が浮かんできます。

 いいなぁ! 実にいいなぁ!! 本当にうらやましいなぁ!!! 何かを蒐集するという趣味もなく、お茶の心得もなく、もちろん詩歌を詠むという才もない僕には、真似をしようと思ってもむずかしそうですが、老後を豊かに過そうとする仙厓さんの精神だけは学ぶことができそうです。ところで仙厓さん、お茶は大好きだったようですが、オチャケの方はどうだったのかな()

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根津美術館「唐絵」6

また島田先生は、「題辞、題詩が単に画図をみた印象、感想を述べるだけでなく、画図の主題と密接な関連があって、 画図の十分な理解のためにはその詩文の解釈が欠かせないとか、題跋の加わることが予期されるというような条件をおくことが必要であろう」と指摘しています。 さらに島田先生は、詩画軸...