2018年10月28日日曜日

静嘉堂文庫美術館「アイヌ文化に親しみましょう」2


僕が小学生のとき、突然のごとく親爺が映画「ゴジラ」に連れて行ってくれたことがあります。山登りが好きで、映画にはまったく興味のない親爺でしたが、どこかで評判を聞いたか、映画評でも読んだのでしょう。もちろんそのモノクロ画面に、僕もすごくハラハラドキドキしましたが、その音楽が伊福部昭という作曲家の作品であることを知ったのは、ずっと後になってのことでした。

今日この印象記をエントリーするにあたり、もう少し伊福部氏のことを知りたいと思って「ウィキペディア」を検索したところ、静嘉堂文庫ともちょっと関係があることが分かって、とてもうれしくなってしまいました。

伊福部氏の仕事部屋には、諸橋轍次先生の揮毫になる「無為」という額がかかっていて、必ずそれを仰いでから、仕事に取りかかったというのです。いうまでもなく諸橋先生は、静嘉堂文庫の第2代文庫長にして、最近デジタル化されて話題を集めた大修館版『大漢和辞典』の編著者です。

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