2018年10月17日水曜日

静嘉堂文庫美術館「川喜田半泥子私論」1


静嘉堂文庫美術館<松浦武四郎展おしゃべりトーク>「川喜田半泥子私論」(1014日)

 今回の「松浦武四郎展」では、川喜田半泥子のすばらしいお茶碗を、7碗も石水博物館からお借りすることができました。川喜田家は伊勢の豪商にして、14代久太夫は武四郎と無二の親友であり、またパトロンでもありました。その孫にあたる半泥子の作品が一緒に出陳されれば、泉下の武四郎もどんなにうれしいことでしょうか。そのように考えて、僕たちは「松浦武四郎展」に半泥子の作品を加えることにしたのです。

石水博物館は半泥子が基礎を開いた博物館で、「石水」は祖父にあたる14代の号、川喜田家や半泥子ゆかりの文化財がたくさん伝えられてきています。

武四郎の古物コレクター仲間に、現在は五島美術館が所有する「隆能源氏」(国宝源氏)をもっていた柏木貨一郎がいましたが、もともと貨一郎は大工の棟梁でした。貨一郎は岩崎弥之助の依頼を受けて、広大な深川別邸をみごと完成させたのですが、このような関係から、武四郎が蒐集した古物を中心とするコレクションが、静嘉堂文庫美術館に伝えられることになったと推定されています。

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  余美術史學なる學問を専攻せり。就中我國の近世繪畫を専門分野とす。仍 て 小島烏水氏の名著『浮世繪と風景畫』『江戸末期の浮世繪』等は大學時代より親炙せり。之を一讀、氏の豊饒なる美的感性に駭目せざる者、孰れにか在らん。巨いなる直感の羽翼を以て、錯綜せる浮世繪の峯嶺上を悠々と飛翔せ...