2018年3月21日水曜日

静嘉堂文庫美術館「歌川国貞展」25日(日)まで! お見逃しなく!!


 企画展「錦絵に見る江戸の粋な仲間たち 歌川国貞展」は、すでに1万人以上の方々に楽しんでいただきましたが、残すところ5日となりました。まだご覧になっていらっしゃらない方は、ぜひ静嘉堂文庫美術館までお運びくださいませ。すでにこの「饒舌館長」でも紹介しましたとおり、歌川国貞――またの名を三代豊国といいます――は、浮世絵を代表するマイスターです。とくに幕末浮世絵界を代表する絵師です。

現代では葛飾北斎や歌川広重、歌川国芳ほど、お馴染みじゃないかもしれませんが、その時代に立ち戻ってみれば、明らかに彼らの人気を凌駕するスター浮世絵師でした。だからこそ、彼らが束になってかかってもかなわないほど、膨大な量の作品を遺すことができたのです。

「なーんだ、量が多いだけじゃないか」なんて言わないでください。その画質もきわめて高いことは、会場を一巡するだけで、おのずとご理解いただけるものと思います。たしかにあれだけたくさん作れば、なかに駄作、代作、手抜き、省エネ、自己模倣といった作品が混じることは否定できません。しかし、それらがなければ、傑作「北国五色墨」や「今風化粧鏡」も、あるいは「星の霜当世風俗」や「誂織当世島」も、そして「錦昇堂版役者大首絵」も誕生しなかったのです。

それは良質かつ多量だったのではありません。良質であることによって多量になり、多量であることによって良質になったのです。これを僕は「質量主義」と呼んでいるんです。

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