2017年10月4日水曜日

小澤優子文化交流サロン1


小澤優子文化交流サロン「『稚児大師像』にこめられた日本人の感性をひもとく」924日)

 この「文化交流サロン」は、小澤栄太郎夫人の小澤優子さんが主宰する、とてもおしゃれなサロンです。サロンというのは、上流婦人が客間で催す、あまり大きくない社交的な集まりだといってよいでしょう。

言うまでもなく、小澤栄太郎さんは戦前から亡くなる1988年まで、舞台に映画にテレビにと活躍を続けたスターですね。いや、演技派性格俳優といった方が正しいでしょう。僕的に言えば、もっとも強く印象に残っているのはテレビドラマ「白い巨塔」ですね。

ご夫妻は晩年逗子にお住まいでしたから、僕も何回か、ご一緒のところをお見かけしたことがあります。小澤優子さんは長く国際文化交流につくされ、そのための企画やプロデュースに手腕を発揮してきました。とくにこの文化交流サロンは30年にわたって続けられ、ロシアのプーチン大統領からは、「サンクトペテルブルグ建都300年記念メダル」が贈られたそうです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』7

しかし渡辺浩さんは、先行研究が指摘した二つの点について、高橋博巳さんの見解が示されていないことが、やや残念だとしています。その先行研究というのは、大森映子さんの『お家相続 大名家の苦闘』(角川選書)と島尾新さんの『水墨画入門』(岩波新書)です。 僕も読んだ『お家相続 大名家の苦闘...