2017年8月18日金曜日

天羽直之さんと百目鬼恭三郎1


追悼 天羽直之さんと百目鬼恭三郎『読書人 読むべし』(新潮社 1984年)

去年の秋、畏友・天羽直之さんが76歳で亡くなりました。天羽さんは朝日新聞社出版局を退いたあと、國華社代表社員となり、國華清話会が出来てからはそのアドバイザリーを兼務、晩年はもっぱら後者に傾注されました。

内に強い信念を持ちながらも、自己主張を押し通すことなく、泰然自若としておのれの責務を着実に果たした仕事人でした。その仕事のなかから生まれた人間的な心の交流を何よりも大切にしました。したがってある仕事が終わっても、一度生まれた関係は地下水脈のようにずっと続いていました。しかもお酒と煙草を愛する天羽さんには男の色気がおのずから具わり、それが女性を、そして男性をも引きつけました。

新盆を控えた87日、天羽さんと特に親しかった國華社の6人が、彼のお好みだったお蕎麦屋さん「満留賀」に集い、献杯の儀を行なうことにしました。いや、「天羽さんを偲ぶ暑気払い」といった方が、彼も喜ぶことでしょう。

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