2017年4月24日月曜日

五山文学の春10


絶海中津「春雨 羊の字を得たり」(『蕉堅藁』№108
  軒から春の涙雨 花の香りも相ともに……
  大きな雨音意地悪く 寝ている俺の邪魔をする
  灯下に読書終えし時 古人の悲嘆よみがえる
  子供を煮出したスープだと 楽羊に告ぐ送り状

 「楽羊」については、入矢先生の脚注をそのまま引用することにしましょう。戦国時代の魏の文侯は将軍の文侯に命じて中山を伐たせた。中山君は国内にいた楽羊の子を煮殺して作ったスープを楽羊に送りつけた。楽羊はそれを一口すすったという(戦国策・魏策)。「一篋の飛書」とは、そのスープに添付されてきた送り状――だそうです。なお「中山」とは、そのころ白狄族が今の河北省に建て、紀元前407年、魏に滅ぼされた小侯国です。 

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

美郷カレッジ「美は育み癒し健やかにする」1

美郷カレッジ「美は育み癒し健やかにする」( 10 月 14 日)  美郷町は秋田・大曲に近い小さな町ですが、昔から IQ が高い町として知られてきたと聞いたことがあります。我らが高階秀爾さんの出身地であるこの美郷町では、「秋田の元気を三郷から」と題して「美郷カレ...