根津美術館「光琳派 国宝『燕子花図』と尾形光琳のフォロワーたち」<5月10日まで>
根津美術館の開館85周年記念特別展です。根津公一館長をはじめ、スタッフの方々へ、心からお祝辞を捧げたいと存じます。誠におめでとうございます!! そのうちの60年くらいは僕も大変お世話になってきました。
琳派や光琳をフィーチャーした展覧会は数限りなく開かれてきました。しかし光琳の弟子たち――チョッと洒落ていえばフォロワーたちをライトモチーフにした展覧会は、これまでなかったように思います。琳派の鑑賞と研究に新しい地平を拓く刺激的展覧会です。だから<国宝「燕子花図」と尾形光琳のフォロワーたち>が副題になっているのです。
まずは天下の国宝、尾形光琳筆「燕子花図屏風」が表紙を飾る充実した内容のカタログから、根津公一館長のごあいさつを掲げて、本特別展の趣旨を理解することにしましょう。
日本の絵画史上にその装飾性の高い画風で大きな足跡を残す「琳派」は、世代の異なる三人の画家、すなわち俵屋宗達(生没年不詳)から尾形光琳(一六五八~一七一六)、さらに光琳から酒井抱一(一七六一~一八二九)へと、いずれも先人に対する憧れによって画風が継承され、形づくられたと説明されます。

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