2025年7月20日日曜日

和歌山県立博物館「祇園南海」3

現在では紀州の三大文人画家の一人として知られる南海ですが、それは中国文化学習の過程で後半生に派生したものであり、南海の本質はあくまで漢詩人であったものと考えられます。

 言われてみると確かにそのとおりですが、「詩画補完思想と日本文人画」を執筆中の僕としては、南海において漢詩と絵画は、補完関係に結ばれていたのだと――主張しないわけにはいきません() 「漢詩と絵画」のコーナーには、5点の絵画作品が展示されていましたが、すべてに詩賛が加えられていることは、改めていうまでもありません。例のごとく独断と偏見による戯訳を披露して、展覧会レポートに代えることにしましょう。

 

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  余美術史學なる學問を専攻せり。就中我國の近世繪畫を専門分野とす。仍 て 小島烏水氏の名著『浮世繪と風景畫』『江戸末期の浮世繪』等は大學時代より親炙せり。之を一讀、氏の豊饒なる美的感性に駭目せざる者、孰れにか在らん。巨いなる直感の羽翼を以て、錯綜せる浮世繪の峯嶺上を悠々と飛翔せ...