かの小林太市郎先生が、かの「光琳と乾山」で論究された尾形乾山筆「朝妻船自画賛」が半世紀ぶりでしょうか、世に現われて感を深くしたので、この『國華』1553号<逸格逸品特輯号>に紹介させてもらいました。国華定年前に書き溜めてあった解説もこれが最後になりました。『國華』には昭和45年、勝田竹翁筆「唐獅子牡丹図」を紹介して以来、たくさんの解説や拙い論考を寄稿しましたが、これが最後になりそうな予感がします。しかし、頑張ればもう一つくらいは書けるかな( ´艸`)
2025年5月17日土曜日
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東京美術『日本視覚文化用語辞典』1
東京美術『<和英対照>日本視覚文化用語辞典』 以下に掲げるのは、このたび東京美術から出版された『<和英対照>日本視覚文化用語辞典』の序文から引用した一部です。 本辞典の前身である『和英対照 日本美術用語辞典』が、文化交流の新たなステージにおいて国際的に資することを願っ...

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