2025年2月5日水曜日

東京国立博物館「大覚寺」15


 ここで『友松・山楽』の巻末に付された「友松・山楽年譜」から山楽の項を見てみましょう。すると慶長12年に「後陽成院御所の障壁画を描くか(『土佐文書』)」とあるではありませんか。後陽成院御所に山楽が「牡丹図」や「紅白梅図」を揮毫した可能性は、ゼロじゃ~ないということになります。

 もっとも二つの造営のうち、より一層大規模であったのは後者の後水尾天皇新造内裏であり、「牡丹図」「紅白梅図」にふさわしいのもこの新造内裏であったようにも思われます。ただしこの障壁画を主導したのは狩野孝信で、彼の筆になる「賢聖障子」は仁和寺に伝えられてよく知られるところです。これを最初に指摘されたのも、先の土居次義先生でした。 

0 件のコメント:

コメントを投稿

北斎をネタにした斬新な見方の浮世絵版画展が今すみだ北斎美術館で開催中❣❣❣4

   この 10 図 には重郭栞 形 じゅうかくしおりがた の題箋 だいせん があって、そのなかに「詩哥写真鏡」という揃い物の タイトル と、それぞれの画題が彫られています。その題箋の位置に注意してみ ると、右上にあるもの5枚と左上にあるもの5枚に分かれます。   先の5 セット...