2025年1月9日木曜日

揖斐高『江戸漢詩の情景」4

六如「春寒」

  花の便りが聞こえても まだ寒風が吹き止まず

  老いた俺にはあったかい 炬燵こたつにまさるものはなし

  遠くの空に揚がる凧 放つ唸うなりを頬杖ほおづえ

  つきつつ聞けば幼少の 楽しかった日 思い出す

 

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