その先は本書をお読みいただきたいと思いますが、このような大問題を論じながら、得もいわれぬユーモアを感じさせるところがすごい!! 我々が「みずほびと」になったら、「日本銀行」は「みずほ銀行」となって大混乱に陥る――真面目な渡辺浩さんが真顔でおっしゃるから可笑しいんです。これは新しい超日本人論だ!!というのが僕の読後感でした。
坂元ひろ子さんの『中国民族主義の神話――人種・身体・ジェンダー』(岩波書店 2004年)に対する書評「コルセットはいかが」も、渡辺浩さんの面目躍如たる一節です。それは「面白い本をお勧めする」のなかにあります。
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