しかしここに酒仙玉堂の面影がないのはチョット寂しく、『國華』解説では『玉堂琴士集』から名吟「酒を把りて琴を弾ず」を引いてしまいました――本図とはまったく関係がないのに……(笑) マイ戯訳はかつて紹介しましたが、ちょっとバージョンアップしましたので……。
琴 弾きながら酒 酌めば 酒はいよいよ香り立つ
酒 酌みながら琴を弾きゃ 琴の音ねいよいよ澄み渡る
一杯の酒×一張の 琴の相性 抜群だ
こんな時には世の中の 雑事すべてを忘却す
原派 2 代目・原在明の「猫に蝶図」(静嘉堂文庫美術館蔵)をこれまた『國華』に紹介し、それをこのブログにアップしたとき書いたように、猫も蝶も中国語の音通で長寿延命を意味するので、よくセットで描かれました。一方、牡丹に猫を添える取り合せも「正午牡丹」と呼ばれる重要な画題となって...
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