これらの活動の集大成と称すべきものが、2020・2021年に出版された全3巻4冊に及ぶ大部な『浦上玉堂関係叢書(浦上家史)』(学芸書院)である。玉堂の多岐に亘る活動に合わせて、美術史のみならず様々なジャンルの第一線の研究者が多数参加し、様々な側面から検討を加えることで、現段階での玉堂研究を総括した。
玉堂好きなら人後に落ちない饒舌館長です。守安さんとは旧知の間柄ですが、先の『浦上家史』編纂委員会とはまったく無関係なのにしゃしゃり出て、「窟室蕭然図」の解説をもぎ取りました(笑) すでに2021年、東京黎明アートルームで開かれた「浦上玉堂展」についてはアップしましたが、そのときはじめて見て感を深くした玉堂の傑作です。
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