2023年9月5日火曜日

浦上玉堂『國華』特集号1

 

『國華』1532号<特輯 浦上玉堂研究の現在>

 浦上玉堂――何とすばらしい文人画家でしょう。この「饒舌館長ブログ」でもずい分オマージュを捧げてきました。しかしその素晴らしさを言葉に表現することも、分かるように説明することもゼッタイできません。

近代美術史学の泰斗とたたえられ、先日も紹介したヤーコプ・ブルクハルトが言うとおりなんです。彼は「もし最も深い内容、すなわち美術品が表現している究極のものを言葉で言いあらわすことが一般に可能であるならば、美術とはまことに余計なもので、すべての建築や彫刻や絵画は、それぞれ建てられたり刻まれたり、描かれなくてもよかったであろう」と書いているそうです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館「トプカプ・出光競演展」2

  一方、出光美術館も中国・明時代を中心に、皇帝・宮廷用に焼かれた官窯作品や江戸時代に海外へ輸出された陶磁器を有しており、中にはトプカプ宮殿博物館の作品の類品も知られています。  日本とトルコ共和国が外交関係を樹立して 100 周年を迎えた本年、両国の友好を記念し、トプカプ宮...