2023年8月21日月曜日

出光美術館「しりとり日本美術」1

 

出光美術館「日本の美・鑑賞入門 しりとり日本美術」<93日まで>

日本美術作品には、くり返されるテーマ、共通する形や、デザインがあります。この企画のタイトルに示した「しりとり」とは、言葉遊びの意味ではなく、ある作品のイメージが別の作品へと自然につながっていく様子をたとえています。

 これは出光美術館で開催されている「日本の美・鑑賞入門 しりとり日本美術」展のカタログにある「ごあいさつ」の一節です。これを分かり易く展示して、夏休みに親子で「気軽に親しんで」もらおうとする企画です。

 しりとりは言葉の遊びですが、しりとりのように伝えられてきたイメージの遊びこそ美術なんじゃないか――こんなことを考えながら、饒舌館長も夏の数時間を避暑気分で楽しませてもらいました。

1 件のコメント:

  1. 初めまして。恐れながら、国宝『楽焼白片身変茶碗〈銘不二山/光悦作〉』に関する新たな発見についての文書(印刷したA4サイズ12頁のパンフレット)をお届けしたく、こちらへ記載しご相談させていただきます。時事通信社の文化部長様やサンリツ服部美術館の学芸員様にお目通しいただき、過去に見たことのない説であるとのことでした。NHK『歴史探偵』で河野先生がおっしゃられた「徳川家康が体よく光悦を鷹峯に追いやった」との説を裏付ける発見となっております。是非とも宜しくご検討いただきますようお願い申し上げます。

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