「鳥獣花木図屏風」のモザイクのひと桝ごとに撮影した一枚をパソコンの画面で見せては、「どの部分かわかる?」と試験するジョーさんの前で、私たち学生は必死に目を凝らして屏風に見入ったひとときを思い出します。ジョーさんのお話を聞きながら、障子越しの光のもとで、朝夕で作品の見え方が変わる様子を体験したのも、この作品が最初でした。
出光佐千子さんと同じように、饒舌館長にとってもプライスご夫妻との思い出は尽きることがありません。
この孝信座屏もそうですが、座屏にはたいてい表と裏に絵があります。きっと「牡丹猫図」は裏面で、表には格の高い山水画か人物画があったのでしょう。あるいは「牡丹猫図」が表で、裏は墨絵の花鳥図だったのかもしれません。 実はこの孝信座屏も、僕にとって忘れることができない作品の一つです。ず...
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