実はこの孝信座屏も、僕にとって忘れることができない作品の一つです。ずっと近世絵画史上きわめて重要な意味を有する作品だと思ってきたので、30年ほど前『國華』1194号にこれを紹介したんです。
2基で1セット、つまり1双になっているのですが、両方とも表側には、金地濃彩で中国の高士人物図が描かれています。というか、これが表側になるんです。裏側には、金地に水墨で「梅に鶯図」「竹に雀図」が描かれています。つまり表裏とも金地ですが、表は濃彩の人物図、裏は水墨の花鳥図ということになります。
実はこの孝信座屏も、僕にとって忘れることができない作品の一つです。ずっと近世絵画史上きわめて重要な意味を有する作品だと思ってきたので、30年ほど前『國華』1194号にこれを紹介したんです。
2基で1セット、つまり1双になっているのですが、両方とも表側には、金地濃彩で中国の高士人物図が描かれています。というか、これが表側になるんです。裏側には、金地に水墨で「梅に鶯図」「竹に雀図」が描かれています。つまり表裏とも金地ですが、表は濃彩の人物図、裏は水墨の花鳥図ということになります。
サントリー美術館「NEGORO 根来 赤と黒のうるし」< 2026 年 1 月 12 日まで> 私たちは根来塗の単純明快なるフォルムを愛しいとおしんできました。朱漆と黒漆のハーモニーに魅了されてきました。風化と手擦れが視覚化する時間の流れに深い感銘を覚えてきました。このような...
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