2022年9月2日金曜日

富士山世界遺産センター「与謝野晶子と富士山」5

 

僕の晶子イメージは、尊敬して止まない田辺聖子さんの『千すじの黒髪 わが愛の与謝野晶子』(文藝春秋 1972年)によって形作られています。

そのほか二、三読んだものもありますが、何といってもお聖さんです。「わが愛の与謝野晶子」ならぬ「わが愛の田辺聖子」については、3年前お亡くなりになったとき、その著『姥ざかり花の旅笠 小田宅子の<東路日記>』の思い出とともに、熱く語ったことがあるように思います。

『千すじの黒髪』を読んでいくと、高山樗牛の「<みだれ髪>は一時奇才を歌はれたれども、淫情浅想、久うして堪ゆべからざるを覚ゆ」という批判が引かれています。

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