僕の晶子イメージは、尊敬して止まない田辺聖子さんの『千すじの黒髪 わが愛の与謝野晶子』(文藝春秋 1972年)によって形作られています。
そのほか二、三読んだものもありますが、何といってもお聖さんです。「わが愛の与謝野晶子」ならぬ「わが愛の田辺聖子」については、3年前お亡くなりになったとき、その著『姥ざかり花の旅笠 小田宅子の<東路日記>』の思い出とともに、熱く語ったことがあるように思います。
『千すじの黒髪』を読んでいくと、高山樗牛の「<みだれ髪>は一時奇才を歌はれたれども、淫情浅想、久うして堪ゆべからざるを覚ゆ」という批判が引かれています。
0 件のコメント:
コメントを投稿