2022年4月28日木曜日

下川裕治『「おくのほそ道」をたどる旅』8

 

じつは僕もシャーペン派でした。過去形になっているのは、1989年、パソコン――NEC98に転向しちゃったからです。その前はシャーペン派でした――といっても、持っていたのはセーラーの回転式0.9ミリただ1本だけでした。長さ、重さ、太さ、重心、すべてが僕の手にピッタリでした。これで卒論を書いた記憶がありますから、20年以上愛用していたことになります。

チョットくたびれてきたので、主流になっていたノック式を1本買ったことがありましたが、浮気はするもんじゃないと思い知らされました。原稿はパソコンになりましたが、それ以外では今もこのシャーペンを愛用しています。

ねずみ色のボディには、SAILORとJISの文字が刻されています。磨り減っていて、もうほとんど読めませんが……。

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