内容はきわめて真っ当な日本美術史、非常にアカデミックな日本絵画史の本なんです。だからこそ「饒舌館長おススメ本」なんです!!
しかしながら、表紙の血みどろ絵と内容のアンバランスというか、乖離というか、齟齬というか、そこに一種の二面的性格が看取される点に、饒舌館長はとても強いおもしろみを感じました。
言うまでもありませんが、そのアンバランスが本書の欠点だなどと言っているのではありません。それどころか、芳年芸術最大の魅力を、本の装丁と内容の二面性に象徴させている点に、心からのオマージュを捧げたいのです。たとえこの表紙が、中央公論美術出版の商売っ気に出るところだったとしても(笑)
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