これを読んで僕は、山口百恵さんへの尊敬がより一層強まりました。それまで抱いていた歌手・女優に対する尊敬が、人間に対する尊敬に位相を高めたといってもよいでしょう。というのは、百恵さんはかの若すぎる自叙伝『蒼い時』の序章で、『絶唱、横須賀ストーリー』に対する哀しい思い出を吐露しているからです。百恵さんにとって、それは恐怖に陥れられるような写真集でした。
それにもかかわらず百恵さんは、わざわざ石内さんに電話をかけてお礼を述べたのです!! 血を吐き出しそうになる写真集でもあったんですから、ほっとけばよかったし、たとえ送り返したとしても、それを非難する人などいないでしょう。
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