しかし岡戸さんの発表を聞いているうちに、いろいろな妄想(!?)が湧いてきたので、急遽それを中心にコメントすることにしました。たとえば、手影(指でキツネの形などを作り障子や壁に映して遊ぶ遊戯)は近代になって西洋から入ってきたものですが、それが日本でも子どもの遊びとして大変流行したそうです。
これに対して僕は、渡辺京二さんの『逝きし世の面影』が伝えるような一つの「文明」、つまり子供天国とたたえられるような子どもをいつくしむ社会が、流行の背景があったのではないかとコメントしたのです。手影がたくさん教科書に採用されたことは否定できないとしても……。
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