2021年10月1日金曜日

近藤先生の面白授業7

 

かつて尚美学園大学で中国美術史を担当していたとき、僕は教科書としてジュディ・オング著『ジュディの中国絵画って面白い』(二玄社)を使っていました。大学で教える機会が再びあったら――絶対ないと思いますが、同じ「面白」でも今度は『近藤先生の面白授業』を教科書として指定することにしましょう。そのときは『ジュディの中国絵画って面白い』と同じように、近藤さんの顔写真を表紙に刷り込んだバージョンを作ってくださいーーウケるか、はたまたブーイングか( ´艸`)

 ところが近藤さんは、面白授業をやっているだけではありません。いま僕は、近藤さんと南京大学の何慶先さんが共同で執筆し、献辞を添えて贈ってくれた『図絵宝鑑校勘與研究』(江蘇古籍出版社 1997年)という労作を書庫から引っ張り出して来て、改めてながめているところです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』3

  前回、東京国立博物館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を紹介しましたが、実をいうと後期高齢者の僕には「コンテンツ」の意味がよく飲み込めませんでした。しかしこの辞典にはチャンと「コンテンツ」という項目があって、簡にして要を得た説明がなされています。しかも「マーシ...