豊かな和漢の教養を身につけていた乾山は、もちろん杜甫を尊敬し、「杜甫詩集」をよく知っていて、とくにその第一首を選び、第8句「人をして深省を発せしむ」から、名前の「深省」を採ったにちがいありません。またまた独断と偏見かもしれませんが(笑)、この五言古詩をマイ戯訳で……。
今日遊覧の奉先寺 夜も宿泊許されて……
北の谷から風の音 月光 林を照らしてる
星座に迫る龍門山 眠る雲上 着物冷え
目覚めりゃ聞こえる朝の鐘 深い感慨わいてくる
「少年行」は 伝統的な歌謡の題名を継承する 擬古楽府 ぎこがふ 、王維や李白の詩がよく知られていますが、この「詩哥写真鏡」のもとになったのは、同じく唐の詩人・崔国輔 さいこくほ の「 長楽少年行」です。『唐詩選』に選ばれていますから、当時の知識人はみな馴染んでいた 唐詩でした...
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