2021年7月18日日曜日

三菱一号館美術館「三菱の至宝展」19

 

杜甫「七月一日 終明府の水楼に題す二首 其の一」

  重なる軒と高い棟 登れば涼しそれだけで

  しかもこの日は秋風が…… なびき揺れてる我がころも

  陰山の雪 風に乗り 飛んでくるかもしれないぞ

  この絶景ゆえこの土地を 去れず!! 就活ゆえじゃない

  過ぎ行く雲に絶壁の 美は錦繍をしのぐほど

  まばらな松が笛の音を 奏でているよ川向こう

  仙人県令・王喬の 履[くつ]をはくべし!! 貴兄こそ

  仙界からは仙人の はく履すぐに届くだろう

   

0 件のコメント:

コメントを投稿

鎌倉国宝館「扇影衣香」4

          目出度い雪が彼方まで 驚くほどに降り積もり     目出度い雲が天上の 果てまで暗く してる けど     地上はまるで満月の 夜かと疑う明るさで     山には白雲 棚引いて きらめく朝日を 浴び てる よう     舞うがごとくに降る雪は ひらひら 散って...