2021年2月4日木曜日

コロナ短歌7

 

たしかにそれも愉快ですが、異なる解釈もアリでしょうか。「NHK大河ドラマの『麒麟がくる』もコロナ禍のため一時休止になっちゃって、来るはずの麒麟が来なくなっちゃったなぁ」と嘆いた大河ファンの夫に対して、奥さんが「でもアサヒがあるんだから、大河ドラマのことでそんなに嘆かなくたっていいんじゃない?」と、ユーモラスにご主人をなぐさめたとも考えられるかな?

つまり、奥さんはオッチョコチョイどころか、おおらかな肝っ玉母さんといった感じで、そんなご夫婦がみせた、ほほえましいワンシーンという解釈はどうでしょうか。 しかし馬場さんの解釈の方が、やはり番外地風でおもしろいかな?

さて、饒舌館長か選ぶ2021コロナ酒短歌の第一席候補は、何といっても次の一首です。

家呑みとライン呑み会ばかりなり人も誘えず一人居酒屋


0 件のコメント:

コメントを投稿

根津美術館「唐絵」8

   その山水はいわゆる辺角の景という構図になっています。画面の左上から右下に対角線を一本引いて、その左下に近景を描き、右上の余白に遠景を添えて遠近感を視覚化させています。 このような辺角の景は、中国・南宋時代の画院画家である馬遠や夏珪が好んで用いた構図法でした。ですから馬の...