2020年12月25日金曜日

アーティゾン美術館「琳派と印象派」7

実をいうと、『光琳派画集』は同時に英語版5巻も出版されています。言うまでもなく、西欧人にも光琳派――琳派の素晴らしさを知ってもらいたいという、日本人として至極真っ当な、きわめて自然な気持ちから出版されたものに違いありません。もしこれを権威主義的だとか、日本人を有り難がらせるためだといったら、そんなはずはないと誰からも反対されることでしょう。

チョット話が理屈っぽくなってきました。この「琳派と印象派」展をご覧になる方は、饒舌館長の寝言などすべて忘れてお楽しみください。ブッチャケていえば、琳派と印象派の関係なんか気にする必要さえありません。琳派が好きな方は琳派だけを、印象派が好きな方は印象だけを楽しめば、それで充分であり、きっと至福の一日となることでしょう。でもこんなことをいうと、監修者の小林忠さんに怒られちゃうかな( ´艸`)

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』3

  前回、東京国立博物館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を紹介しましたが、実をいうと後期高齢者の僕には「コンテンツ」の意味がよく飲み込めませんでした。しかしこの辞典にはチャンと「コンテンツ」という項目があって、簡にして要を得た説明がなされています。しかも「マーシ...