2020年11月20日金曜日

『國華』1500号❣❣❣6

 

僕は以前からニューアイデァを温めてきた、尾形光琳筆「孔雀立葵図屏風」を取り上げました。もともと光琳とゆかりのある九条家に伝えられ、『國華』にも九条家所蔵として紹介されたことがある名品ですが、そのあと原三渓の手に渡り、さらにあるプライベート・コレクションへ移りました。

そして最近、旧ブリヂストン美術館――名称も新しく華々しいスタートをきったアーティゾン美術館が収蔵することになった、あまりにも有名な光琳の重文屏風です。

さて、右隻の孔雀は、文禽ともたたえられる姿の美しさに加え、害毒を消去し息災延命の功徳を有する孔雀明王のイメージにつながっています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

7日間ブックカバーチャレンジ⑥

  ザヘラ・モハッラミプール『<東洋>の変貌 近代日本の美術史像とペルシア』    コシマキにあるとおり、「近代日本において歴史像が刷新されるなかで、『東洋』は拡大・変容していった」ことを論証した「挑戦作」です。イランに生まれ て日本へ留学し、10年ほどで東京大学から博士号を取得...