2020年8月24日月曜日

追悼 山崎正和先生2


もう一人、室町ルネッサンス史観をお持ちだったのが、植物学者の中尾佐助先生でした。お二人の史観をチョット失敬した僕は、辻惟雄さんから求められるまま、講談社版『日本美術全集』15<永徳と障壁画>に、「桃山障壁画論」なるエッセーを寄稿したのでした。
30年ほど前のことですが、桃山時代は日本のルネッサンスだという定説に対し、日本のルネッサンスは室町時代であって、桃山障壁画はバロックだという独断と偏見を書いたのです。
最後にエーリッヒ・フーバラの『バロック・ロココ美術』<西洋美術全史9>から、ルーベンスについての記述を引用し、けっしてこれは狩野永徳筆聚光院障壁画の解説ではない!!というようなオチをつけたのです。先日のジャポニスム私論と同じく、いま読み返してみると冷や汗ものですが、これも山崎先生の示唆がなければ、とてもまとまらなかったでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

オチャケならぬお茶が大好きな方々に絶対おススメの「出光美術館蔵 茶道具名品展」が大倉集古館で開かれています!! 3

   愛用する麓次郎『四季の花事典 花のすがた花のこころ』(八坂書房 1985 年)には 「ヒナゲシ」の項が あって、芥子はすべて こ れに含まれています 。 ヒナゲシと芥子はチョット異な りますが 、 歴史的には厳密に区別することが難しいようで、 この事典でも一緒に扱われていま...