その時の調査カードには、「小品なれども実によい品格の絵なり」などと書いてあります。いつか『國華』に紹介しようと思いつつ、そのままになってきましたが、去年秋、28年ぶりに再会する機会に恵まれたのです。これも正確にいえば、2019年10月21日です(笑)
先の拙論を書いたとき、甲申という干支は甲子などと同じく、何か特別な意味があったのだろうとは考えましたが、それをみごとに解き明かしたのは、福岡市美術館の岩永悦子さんでした。岩永さんは2015年初春、福岡市美術館松永記念室において、「伝・源実朝筆日課観音図をめぐって」という特別展示を企画開催し、「古美術 解説」223号にそれを発表したのです。
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