2020年4月8日水曜日

杜牧「清明」5



それどころか、これまた紹介したことがある渡部英喜さんの『漢詩歳時記』によると、安徽省貴池県と山西省汾州では本家争いを繰り広げているそうです。しかし渡部さんも、安徽省に軍配を上げています。杜牧が貴池へ刺史として赴任したことがあることのほか、「清明」の風景が乾ききった山西省の風土と合わないからだそうです。

しかし、ここに至ってはそんなことなどどうでもよく、今夜は杜牧の「清明」と、もちろん汾酒もランクアップされている中国10大銘酒の暗唱をまずやったうえで、本当の汾酒を堪能することにしたいと思います。家じゃ~誰も拍手なんかしてくれませんが() 実をいうと、この中国10大銘酒の中で、一番好きなのが汾酒なんですが、これにも忘れられない想い出があります。

0 件のコメント:

コメントを投稿

根津美術館「唐絵」7

  そのころ日本の禅僧がたくさん元に渡りましたし、長くかの地に留まり、中国文化を持ち帰った場合も大変多いのです。 流行する題画詩も彼らによって日本へもたらされた可能性が高いという指摘は、正鵠を射るものです。(略) このような島田修二郎先生の名論文を読むと、詩画軸こそ詩画一致で...