すぐ僕は「私が選ぶ、やきもの3選」と題するエッセーをワープロして、編集部に送りました。何を選んだかって? 言うまでもなく、3点ともすべて静嘉堂文庫美術館コレクションの作品ですよ(!?) もちろん「僕の一点」に選んだ「白地黒掻落牡丹文如意頭形枕」を加えましたが、この「磁州窯と宋のやきもの」展の宣伝も、チャッカリ滑り込ませてもらいました。まだお読みでない方のために、これを紹介させていただきましょう。
2020年2月5日水曜日
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太田記念美術館「鰭崎英朋」3
鰭崎君(英朋)が画いたのは、この増補の「恵の花」英泉挿絵入の分で、まだ北廓に内芸者でいた米八が、向島の田舎家で、恋中の丹次郎との媾曳 あいびき に、障子を開けて庭先の梅の莟を口に含む。よく人の知る婀娜たる画面をよく格を保って写し得た。(略) 今、こうして時を隔てて烏合会のこと...

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高階秀爾先生が10月17日、 92 年の超人的生涯を終え白玉楼中の人となられました。ご逝去を悼み、心よりご冥福をお祈り申し上げます。 一人の人間が、これほどの質量を兼ね備えた仕事を一生の間になし得るものでしょうか。しかも特定のジャンルに限定されることはありませんでした...
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もちろん雅文化であるクラシック音楽に、造詣が深かったことは言うまでもありません。ハープ奏者として活躍している摩寿 ( 数 ) 意英子さんは、高階先生と何度も一緒にお仕事をされたそうです。 その摩寿意さんが、先日僕の「追悼 高階秀爾先生」に、先生が音楽にも大変お詳しいことに...
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その引き出しの中身が、引き出しを飛び出して渾然一体となり、知の有機体を形作っていることでした。引き出しのように見えたのは、僕らの眼が旧態依然とした学問の枠組みに規制されていたからでした。小さな箪笥の引き出しなんかじゃなく 、有機体としての知が、一つの大きなクローゼットに入って...
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