2020年2月2日日曜日

静嘉堂文庫美術館「磁州窯と宋のやきもの」1


静嘉堂文庫美術館「磁州窯と宋のやきもの」<315日まで>と館長おしゃべりトーク(21日)

 静嘉堂文庫美術館では「磁州窯と宋のやきもの」展を開催中です。磁州窯は中国・河北省磁県観台鎮(彭城県)にあった華北最大の陶窯です。さらに宋代以降、華北一帯で焼成された相似た様式を有するやきものをグルーピングして磁州窯系と呼んでいます。あまりに広く磁州窯をとらえることに反対して、厳密な定義を下した長谷部楽爾さんの意見などを取り入れたものでしょう。

その発祥は唐末五代と推定されており、中心となったのは鉅鹿という町でした。ところが北宋末の1108年、鉅鹿は大洪水のため完全に埋まってしまい、天津博物院の研究者が学術的発掘を行なって、その全容を明らかにしたのは1920年のことでした。

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