大湯ストーンサークルにも深く心を動かされた僕は、そのあとすぐ美術館の紀要である『秋田美術』に、臆面もなく「秋田の美術によせて 原始美術」と題するエッセーを3回にもわたり書いてしまったんです。「臆面もなく」といいながら何ですが、その一部を臆面もなく紹介させていただくことにしましょう。
秋田にはすぐれた縄文時代の遺跡として、大湯の環状列石(ストーンサークル)がある。 私は一度是非見てみたいものだと思いながら、なかなかその機会に恵まれなかった。しかし去年の秋、ついに長年の夢がかなうことになった。鹿角市花輪の市民センターで、わが近代美術館の移動展を開くことになったからである。花輪からはそれほど遠くない。私は無理を言って時間を作ってもらい、開会式が済んでから案内してもらうことにした。
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