2019年12月29日日曜日

栃木県立美術館「菊川京三の仕事」4



 國華の図版は、木版とコロタイプ版で、戦前は半裁の大きさの機械もありました。木版は、純木版とコロタイプ応用の二種あり、戦前は五、六十度摺りのものを使いましたが、戦後は二、三十度摺りしか出来なくなりました。村山(旬吾)氏は、青写真に墨で手を入れ、アンモニアで青を抜き、版下を作ることを考案しました。私は、薬品が手に入らなくなったので、原版へ直接赤インキで濃淡の調子をとり、版下を作ることにしました。

 東大寺の僧形八幡像や、仁清の壺と帆懸舟、厳島神社の安徳天皇の檜扇、蘆雪の蓬莱山図、清国から秀吉宛の国書の巻物など、模写が完成した時はほんとに嬉しく、仕事のやり甲斐を感じました。


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