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2019年11月21日木曜日

絵画の表装ベストテン4


松下隆章「序」(山本元『<増補改定>裱具の栞』芸艸堂 1974年)

我が国の掛物や屏風などの、表装の形式や技術は、はじめはやはり中国から学んだものであろう。しかし、凡そ室町時代頃から足利将軍家の同朋衆などの創意、工夫も加わって独特の発展をしてきた。その間には桃山時代以降の茶の湯者達のすぐれた審美眼の影響もあり、今日ではその形式はもとより技術の面でも、伝統にさらに磨きがかけられ、中国などとうてい及ばない高い水準に達している。戦後一時、国民生活の混乱もあって、表具のような伝統的で地味な仕事を志す若い子弟がすくなく、貴重な技術の後継者の養成も心配されていたが、近頃では、やってみようという若者も増え、外国からわざわざ勉強にくる人もあると聞いて安心している。表具の形式には日本、中国、朝鮮とそれぞれに特徴があるが、東洋の書画の装いとしてはもっとも相応しいものと思っている。そして表具の良し悪しは、洋画の場合の額ぶち以上に作品鑑賞の上にも大きな影響があり、さらに保存の上では作品の寿命を左右するようなことがある。


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続けて 「寿石は寿を寓す。菊は居と同音異声にして、尚且つ吉祥の花。猫は耄と同音異声。蝶は耋と同音異声。耄耋は礼記に七十をば耄、八十をば耋、百をば期頤といふ。とありて長寿なり。決して耄碌に非ず」という愉快な解説が加えられています。 つまり菊と居の中国語発音は「ジュ」で同じなのです。...