2019年11月20日水曜日

絵画の表装ベストテン3


高階秀爾「マスターピースと『名物』――芸術における価値の創出」
                                                                   (『西洋の眼 日本の眼』青土社 2001年)
その過程で、村田珠光や千利休のような偉大な宗匠たちが、儀式に必要なあらゆる道具を選び、評価する新しい基準を打ち建てました。それはいわば美学革命と言ってもよいものです。このようにして、日常使われる平凡な道具が「名物」の地位にまで引きあげられるのです。それらの「名物」は、しばしば銘を与えられます。これもまた名前です。名前を与えるということは、価値を承認する行為です。……来歴もまた、「名物」にとってきわめて重要です。それは、多くの所蔵者の優れた選択眼を保障してくれるものだからです。すなわち、「名物」が生み出されて来る過程は、先に述べた「鑑賞の美学」の好例と言ってもよいものです。
         (註「 鑑賞の美学」に対して「創造の美学」が措定されています)

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