2019年10月7日月曜日

東京ステーションギャラリー「岸田劉生展」6


去年、東京国立博物館で「朝日新聞創刊140周年・國華創刊130周年記念特別展『名作誕生 つながる日本美術』」が開かれました。ここでも劉生は重要なテーマとして取り上げられましたが、イコノロジー的手法を採るこの特別展では、伝統との関係に焦点が絞られました。

東京ステーションギャラリー展では、劉生の「独創」「孤高」「天才」といった点が強調されていますが、劉生にはその両面があったというのが正解だと思います。そのカタログに寄せた拙稿「継承と創造の日本美術」の一部を引用して配布資料を作りましたので、改めて紹介することにしましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

サントリー美術館「絵金」7

  しかし間もなく、「美術品は所蔵館で 地酒はその土地で」を絵金で体験することになりました。辻惟雄さんが主宰していた「かざり研究会」が、土佐へ絵金を観に行くことになったからです。「絵金まつり」の幻想と妖艶は、今でも忘れることができません。 高知県立美術館を訪ね、鍵岡正勤館長の...