半泥子は『随筆 泥仏堂日録』のなかで、単味の土を灘の生一本にたとえて推奨し、合せ土は安物のカクテルだと難じています。「寝物語」は二種の土を用いているといいながら、あくまで単味の土であり、合せ土じゃ~ありません。これこそ、半泥子の素材主義をよく示しているではありませんか。
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渡辺浩『日本思想史と現在』7
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